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ListBox List
ListBox はスクロールできる一覧から項目を選ばせるコントロールです。SelectionMode で複数の項目も選べます。
SelectionMode ごとにクリックで何が選ばれるか
ListBox は Selector を継承しており、ListView は ListBox を継承しています。項目は Items か ItemsSource から与え、それぞれ ListBoxItem というコンテナーで表示されます。
SelectionMode はクリックでの選び方で、既定値は Single です。修飾キーを押さずに Item 1、Item 2、Item 1 の順にクリックした結果は次のとおりでした。Single は Item 1、Item 2、Item 1 の順に選択が移りました。Multiple はクリックごとに選択が切り替わるので、Item 1、Item 1 と 2、Item 2 になりました。Extended は、修飾キーなしのクリックでは選択が置き換わるので、Single と同じになりました(まとめて処理するファイルなどを Extended で複数選ぶには Shift や Ctrl を使います。これは再現していません)。SelectAll() は Multiple と Extended では 4 項目すべてを選び、Single では NotSupportedException が発生したので、呼ぶ前に SelectionMode を確認します。
コードからの選択は Equals で照合される
SelectedIndex = 2 とすると 3 番目の項目が選ばれ、SelectedItem も変わり、SelectionChanged が 1 回発生しました。範囲外の番号(4 項目に対して 10)は例外を出さず、選択も変わりませんでした。-1 で選択が外れました。
SelectedItem は参照ではなく Equals で照合されます。Equals を上書きしていないクラスでは、同じ内容の新しいインスタンスを設定しても何も選ばれませんでした。レコード型では、同じ値の新しいインスタンスで該当の項目が選ばれました。このとき SelectedItem が保持していたのは、一覧の中のインスタンスではなく、設定した新しいインスタンスでした。保存したデータから ViewModel が選択を戻すなら、項目のクラスに Equals を用意するか、SelectedValue と ID で選びます。
SelectedValuePath には、SelectedValue として返す選択項目のプロパティ(たとえば Id)を指定します。設定の順序は問いません。ItemsSource より前に SelectedValue = 2 と設定しても、項目が入った時点で Id が 2 の項目が選ばれました。
DisplayMemberPath は、各項目のどのプロパティを文字として表示するかです。DisplayMemberPath="Name" では、各項目は “Desktop” と表示する TextBlock で表示されました。存在しないパスを指定すると、例外は出ず、TextBlock は空になりました。ItemTemplate とは併用できず、両方を設定すると InvalidOperationException が発生しました。
| 条件 | 計測値 |
|---|---|
| SelectedIndex = 2 | SelectedIndex 2, SelectedItem Item 3, SelectionChanged 1 |
| 続けて SelectedIndex = 10(項目は 4 つ) | 例外なし; SelectedIndex 2 |
| 続けて SelectedIndex = -1 | SelectedIndex -1, SelectedItem null |
| Equals の無いクラス: 同じデータの別のインスタンスを SelectedItem に | SelectedIndex -1, SelectedItem null |
| record(値で比べる): 同じデータの別のインスタンスを SelectedItem に | SelectedIndex 1、項目と同じインスタンスか: False |
| ItemsSource より前に SelectedValue = 2、続けて ItemsSource を設定 | SelectedValue 2 -> SelectedIndex 1, SelectedValue 2 |
| DisplayMemberPath="Name": 項目 1 を表示している要素 | TextBlock, Text "Desktop" |
| DisplayMemberPath="Nope": 項目 1 を表示している要素 | TextBlock, Text "" |
| DisplayMemberPath と ItemTemplate の両方を指定 | 設定時に InvalidOperationException、表示していない |
SelectedIndex・SelectedItem・SelectedValue・DisplayMemberPath。.NET 10 / Windows 11 で計測。
仮想化:何が作られ、何がスクロールするか
既定のスタイルは項目を VirtualizingStackPanel に並べるため、ItemsSource に通常のデータ項目を設定した場合、作られるのは見えている範囲のコンテナーだけです。高さ 100 の一覧に 1,000 個の文字列を入れると、ListBoxItem は 6 個でした。ListBoxItem を ListBox に直接追加した場合は、それ自体がコンテナーなので、ドキュメントによれば仮想化されません。
コードから選んだ項目が見えないことがあるのはこのためです。SelectedIndex = 500 としても一覧はスクロールせず、500 番目の項目のコンテナーも作られませんでした。ScrollIntoView を呼ぶと、その項目までスクロールしました。コードから選んだら ScrollIntoView を呼びます。
複数選択にも影響します。ListBoxItem の IsSelected は既定で TwoWay にバインドされますが、ItemsSource から作った一覧ではコンテナーは見えている間しか存在しないので、ItemContainerStyle に書いたバインドが効くのもその範囲の項目だけです。そうした選択がスクロールでずれることは、WPF ListBox 仮想化環境での SelectedItems が消えたように見える問題とその解決法で実測しています。SelectionChanged を処理して SelectedItems から ViewModel を更新するか、記事の方法を使います。
スクロールバーは添付プロパティ ScrollViewer.HorizontalScrollBarVisibility と ScrollViewer.VerticalScrollBarVisibility で決まり、既定のスタイルがどちらも Auto に設定しています。1,000 項目では、Auto で縦のスクロールバーが表示されました。Disabled ではスクロールバーは消えましたが、スクロールは止まりませんでした。スクロールできる範囲は同じ 996 項目分のままで、下矢印キーを 20 回押すと Auto と同じ位置までスクロールしました。
| 条件 | 計測値 |
|---|---|
| 最初に作られた ListBoxItem の数 | 6 |
| コードから SelectedIndex = 500: VerticalOffset / 項目 500 のコンテナー | 0 / 作られていない |
| 続けて ScrollIntoView(SelectedItem): VerticalOffset / 項目 500 のコンテナー | 497 / 作られている |
| VerticalScrollBarVisibility=Auto: スクロールできる量 / バー、下矢印キー 20 回の後 | 996 / Visible、SelectedIndex 20、位置 17 |
| VerticalScrollBarVisibility=Disabled: スクロールできる量 / バー、下矢印キー 20 回の後 | 996 / Collapsed、SelectedIndex 20、位置 17 |
高さ 100 の一覧に 1,000 項目を入れたときの仮想化とスクロール。位置の単位は項目。.NET 10 / Windows 11 で計測。
デモアプリで試す

デモアプリの ListBox のページには、SelectionMode、DisplayMemberPath、SelectedIndex と SelectedItem、SelectedValuePath と SelectedValue、IsSelected、スクロールバーの欄があります。SelectionMode の欄では、一覧の下に SelectedItems.Count を表示しています。DisplayMemberPath と SelectedValuePath の欄はブラシの一覧に対してテキストボックスでパスを入力します。DisplayMemberPath では Name でブラシの名前が表示され、それ以外の文字列では項目が空白になります。SelectedValuePath では Value でブラシが、Name でその名前が返ります。IsSelected の欄では 2 つの ListBoxItem をチェックボックスにバインドしており、チェックを入れると項目が選ばれ、項目をクリックするとチェックボックスが変わります。スクロールバーの欄では、横のスクロールバーも試せるよう、先頭に長い項目を置いています。各欄の下の「Show Code」リンクで、その欄の XAML を表示できます。次の XAML は、IsSelected(ListBoxItem) の欄(ListBoxUsageControl.xaml)から、スタイルと周囲の GroupBox を省き、名前空間の宣言を加えたものです。
<StackPanel xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml">
<CheckBox x:Name="IsSelectedItem1CheckBox" Content="Select Item 1" />
<CheckBox x:Name="IsSelectedItem2CheckBox" Content="Select Item 2" />
<ListBox x:Name="IsSelectedListBox" Height="100" SelectionMode="Extended">
<ListBoxItem Content="Item 1 (Bound to CheckBox)"
IsSelected="{Binding IsChecked, ElementName=IsSelectedItem1CheckBox}" />
<ListBoxItem Content="Item 2 (Bound to CheckBox)"
IsSelected="{Binding IsChecked, ElementName=IsSelectedItem2CheckBox}" />
<ListBoxItem Content="Item 3 (Independent)" />
</ListBox>
<TextBlock Text="{Binding SelectedItems.Count, ElementName=IsSelectedListBox}" />
</StackPanel>
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- ListView — ListBox を継承し、
GridViewの列などの表示方法を加えたコントロールです。 - ComboBox — 一覧をドロップダウンで開く
Selectorです。
ソースコードと計測の方法
このページの挙動の記述は、すべて .NET 10 / Windows 11 で実際に動かして確かめたものです。計測には、このサイトのスクリーンショット生成ツールの ListBoxDemoScene を使いました。クリックは、修飾キーなしのクリックが ListBox に届くのと同じく、ListBoxItem にマウスの左ボタンのイベントを発生させて再現しました。Shift や Ctrl を押しながらのクリックは、ListBox が実際のキーボードの状態を読むため再現していません。