WPF 標準コントロールデモアプリ › CheckBox
CheckBox Inputs
CheckBox は、ユーザーに選択肢のオン・オフを切り替えさせるコントロールです。IsThreeState を使うと、3 つ目の未確定の状態も持てます。
3 つの状態と、クリックで巡る順番
CheckBox は ToggleButton を継承しています。状態は bool? 型の IsChecked で表し、true がオン、false がオフ、null が未確定です。IsThreeState は、クリックで未確定の状態を通るかどうかを決めます。True ではクリックごとに false → true → null → false と変わり、既定値の False では false → true → false と変わりました。
この設定が影響するのはクリックだけで、コードや XAML からは、どちらの場合でも IsChecked に null を設定できます。デモアプリには、null・False・True で始まる 3 つの CheckBox があります。最初の 1 つは 3 状態ではないため、一度クリックすると null には戻れず、クリックごとに null から false、true、false と変わりました。
3 状態の「すべて選択」の CheckBox も同じ順番で巡ります。null の次のクリックで false になるので、ViewModel で別の扱いにしない限り、「一部選択」の状態でクリックするとすべてが外れます。そのクリックの意味を決めておきます。
IsChecked のバインド:null には bool? が要る
IsChecked は既定で TwoWay にバインドされます。3 つの状態をすべて保つには bool? 型のプロパティにバインドします。bool 型のプロパティでは null は変換されません。IsThreeState の CheckBox を bool 型のソースにバインドし、true から null へクリックすると、バインドエラーになり、ソースは true のままでした。null になりうるなら bool? を使います。
ほかのコントロールから IsChecked を直接参照することもできます。ボタンの IsEnabled を CheckBox の IsChecked にバインドすると、CheckBox を実際にクリックしたときにボタンが無効から有効に変わりました。同意の CheckBox でボタンを有効にするしくみです。
クリックとイベントの届き方
クリックできるのは四角い部分だけではなく、コントロール全体です。ラベルの中央をヒットテストすると、CheckBox の中にあるラベルの TextBlock に当たりました。フォーカスのある CheckBox は、Space キーを押して離したときにも切り替わりました。
Checked・Unchecked・Indeterminate の各イベントはバブルします。親の StackPanel に置いた 1 つの Checked ハンドラーが、子の CheckBox の変化を受け取りました。一覧などで実行時に CheckBox を作る場合に便利です。
折り返すラベルと四角い部分をそろえる
VerticalContentAlignment は、四角い部分とラベルを、CheckBox の中で縦方向のどこに置くかを決めます。既定値はプロパティの既定値から来る Top です。3 行に折り返すラベルでは、Top のとき四角い部分は 1 行目の横に並びました(四角い部分は y = 1、ラベルは y = -1)。Center のときは両方が CheckBox の中央に置かれるので、CheckBox の高さによらず、四角い部分はラベルの中央に揃いました。高さ 200 の CheckBox では中心がどちらも約 100、ラベルと同じ高さ 46.88 では 23.44 と 22.94 でした。
| 条件 | 計測値 |
|---|---|
| CheckBox / RadioButton の基底クラス | ToggleButton / ToggleButton |
| IsChecked: BindsTwoWayByDefault | True |
| Checked / Unchecked / Indeterminate のルーティング | Bubble / Bubble / Bubble |
| VerticalContentAlignment(値の出どころ) | Top (Default) |
| IsThreeState=True、false から開始: 3 回クリックした後の IsChecked | false -> true -> null -> false |
| IsThreeState=False、false から開始: 3 回クリックした後の IsChecked | false -> true -> false -> true |
| IsThreeState=False、null から開始: 3 回クリックした後の IsChecked | null -> false -> true -> false |
| IsThreeState=True、null から開始: 3 回クリックした後の IsChecked | null -> false -> true -> null |
| IsThreeState、bool?(true)にバインド、クリックで null に: IsChecked / ソース | null / null |
| IsThreeState、bool(true)にバインド、クリックで null に: IsChecked / ソース / バインドのエラー | null / true / HasError True |
| フォーカスのある CheckBox で Space を押して離す(前は false) | true |
| ラベルの中央のヒットテスト: 当たった要素 / CheckBox の中か | TextBlock / True |
| 3 行のラベル、VerticalContentAlignment=Top、CheckBox の高さ 200: 記号の y / ラベルの y | 1(高さ 13.1) / -1(高さ 47.88) |
| 3 行のラベル、VerticalContentAlignment=Center、CheckBox の高さ 200: 記号の y / ラベルの y | 93.45(高さ 13.1) / 75.56(高さ 47.88) |
| 3 行のラベル、VerticalContentAlignment=Center、CheckBox の高さ 46.88: 記号の y / ラベルの y | 16.89(高さ 13.1) / -1(高さ 47.88) |
| 親の StackPanel の Checked ハンドラー、子をクリック: ハンドラーの呼び出し回数 | 1 |
| CheckBox の IsChecked にバインドした Button の IsEnabled: CheckBox を実際にクリックする前 / 後 | False / True |
状態、バインド、キー操作、ヒットテスト、配置。.NET 10 / Windows 11 で計測。
デモアプリで試す

デモアプリの CheckBox のページには、IsChecked、IsThreeState、一覧から値を選べる VerticalContentAlignment の欄があります。各欄の下の「Show Code」リンクで、その欄の XAML を表示できます。次の XAML は、IsThreeState の欄(CheckBoxUsageControl.xaml)から、スタイルと周囲の GroupBox を省き、名前空間の宣言を加えたものです。TargetNullValue で、未確定の状態を “(Null)” と表示しています。
<StackPanel xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml">
<CheckBox x:Name="IsThreeStateTrueCheckBox" HorizontalAlignment="Center"
VerticalContentAlignment="Center" Content="CheckBox" IsThreeState="True" />
<TextBlock HorizontalAlignment="Center"
Text="{Binding IsChecked, ElementName=IsThreeStateTrueCheckBox, TargetNullValue=(Null)}" />
<CheckBox x:Name="IsThreeStateFalseCheckBox" HorizontalAlignment="Center"
VerticalContentAlignment="Center" Content="CheckBox" IsThreeState="False" />
<TextBlock HorizontalAlignment="Center"
Text="{Binding IsChecked, ElementName=IsThreeStateFalseCheckBox}" />
</StackPanel>
関連するコントロールと記事
- RadioButton — 同じく
ToggleButtonの派生で、複数の中から 1 つを選ばせます。 - ToggleButton — 基底クラスで、押した状態が保たれるボタンです。
ソースコードと計測の方法
このページの挙動の記述は、すべて .NET 10 / Windows 11 で実際に動かして確かめたものです。計測には、このサイトのスクリーンショット生成ツールの CheckBoxDemoScene を使いました。クリックは、同意の CheckBox だけ実際のマウスで、ほかはクリックと同じ切り替え処理を実行する UI オートメーションの Toggle で、Space キーは表示したウィンドウへキーを押す・離すイベントを送って再現しました。位置は計測した環境での値です。